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2016年02月22日

三上智恵さんを批判する 1






新発売・沖縄内なる民主主義7 1620円(税込み)A4版
沖縄県民は翁長知事に騙されている
沖縄地方紙のプロパガンダに成り下がった佐藤優
事実を隠蔽する最低ジャーナリスト金平茂紀


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三上智恵さんを批判する 1

三上 智恵 2月17日  

弱いものが司法の力を借りて
強いものの暴力を止めようとするのはわかるが

戦後70年基地を押し付けてきた国の方から
新しい基地を素直に作らせてくれないから
といって
沖縄県知事を被告に
裁判を起こす

これ、どう考えても
諸外国の理解も得られない
司法の悪用ではないだろうか

しかし、そんな機会も前向きに捉え
沖縄の歴史と現状を
裁判官のみならず
全国民に知ってもらう機会にしようと
翁長知事をはじめ
沖縄県側の弁護団は全力で
おとといの本人尋問に
情熱的に取り組んだ

12倍の倍率を突破して
幸運にも傍聴した人は
この知事の200分に及ぶ名演説を
全県民に聞いて欲しいと
みんな思っただろう

私は200分、右手が麻痺するまで書き取った
多くの人に
この裁判の意味を
沖縄県知事が被告席に座り
尋問を受ける異常さを
何よりそれを乗り越えていく
不屈の精神、志の高さを
知って欲しいから
私が記録を残してやる!
とおもうから

今回のマガジン9は
動画はそれを支える県民の姿

そして文章は
傍聴しないと聴けなかったやりとりを
詳しく書きました

マガジン9のスタッフには申し訳ない
σ(^_^;)
長さになってしまった
でも
翁長さんは沖縄の歴史に残るリーダーだし
法廷での一挙手一投足を
何かで残したかったのです
伝えたかったのです

今朝5時までかかりました
だから
時間を見つけて
読んでください

私の耳や手の限界
脳みその限界もあるので
完全な形ではないことをご理解の上
追体験していただく機会になればと
          (三上 智恵)
三上 智恵さんが沖縄問題に真剣に取り組んでいることをひしひしと感じる文章である。三上 智恵さんは2月15日の裁判での翁長知事の答弁を「命限り(ぬちかじり)~沖縄県知事が被告として法廷で語った200分~」という題名で詳しく書いている。その前文である。
 キャンプ・シャワブの辺野古移設反対派は二種類に区別することができる。一つは共産党・革マル派・中核派のような暴力革命で共産党一党独裁国家を目指しているマルクス・レーニン主義派である。もう一つは三上 智恵さんのような反戦平和主義派である。彼女は沖縄の平和を願い、沖縄の伝統や文化を大事にしようとしている人である。年寄りへの愛情も深い。
 「一九七一Mの死」で革命を目指す学生運動に参加しながら、家を継ぐのは長男であると考えていて、沖縄の古い因習に縛られているMの矛盾を描いたが、革命を目指すMが共産党・革マル派・中核派であるならば、沖縄の古い因習に縛られているMが三上さんである。二者に共通していることがある。それは二者とも議会制民主主義を否定していることである。
 
 三上さんが議会制民主主義を理解していないことが分かるのが、
「弱いものが司法の力を借りて 強いものの暴力を止めようとするのはわかるが、
戦後70年基地を押し付けてきた国の方から新しい基地を素直に作らせてくれないからといって沖縄県知事を被告に裁判を起こす。これ、どう考えても諸外国の理解も得られない司法の悪用ではないだろうか」
である。議会制民主主義国家は三権分立である。国会は法律をつくるが、法律で裁く司法は国会や行政からは中立の立場にあり、法律を基準にして判決を下す。司法は強い者の味方でもなければ弱い者の味方でもない。だから、三上さんのいう「暴力」が合法な行為であれば弱いものが司法の力を借りて 強いものの「暴力」を止めることはできない。強い者が違法な暴力行為をすれば弱い者が司法の力を借りて違法な暴力行為を止めることができる。それが司法である

 国が沖縄県知事を被告に 裁判を起こしたのは、翁長知事が違法行為をやったからである。国は埋め立て承認を取り消したのは違法行為であると主張し、取り消しを取り消すように翁長知事に要求したが、翁長知事は取り消しを取り消さなかった。だから、国は代執行訴訟を起こしたのである。
 司法は違法か否かを判断する場所であって、政治判断をする場所ではない。国は、戦後70年基地を押し付けてきたが「新しい基地を素直に作らせてくれない」ので翁長知事を被告に裁判を起こしたのではない。翁長知事が違法行為をしたから裁判を起こしたのだ。もし、翁長知事が違法行為をしなければ国は翁長知事を裁判に訴えることはしなかった。そのことを三上さんは理解していない。
三上さんは三権分立を認識していないが司法の権威は認めている。司法の権利を認めていないのが共産党、革マル派、中核派のマルクス・レーニン主義派である。
 マルクス・レーニン主義派は日本・米国はブルジョア階級が支配していて、国家はブルジョア階級の支配のために存在していると考えている。だから、国会がつくる法律はブルジョア階級支配のためであり、司法もブルジョア階級支配のために存在していると考える。だから司法の権威を認めていない。法律はブルジョア階級支配のために存在しているから彼らにとっては違法行為も正当な行為であるのだ。正当な行動をしている彼らを逮捕するのは彼らにとって不当な逮捕である。
 辺野古の海の立ち入り禁止のフロートは彼らにとっては超えるべき障害物である。キャンプ・シュワブのゲート座り込みも彼らにとっては正しい行為であり、それを違法行為として取り締まるのはブルジョア階級支配のためにつくった法律を口実にした弾圧である。
 三上さんはマルクス・レーニン派のように司法を否定していないが、彼らと共通しているのは司法を議会制民主主義国家の三権分立のひとつとしての権威的存在として認識していないことである。
 裁判は政治の正当性を主張する場ではなく法的正当性を主張する場である。翁長知事は裁判所で政治的な主張に徹した。裁判所での主張は裁判官に対してやるものであって政府や県民にやるものではない、ところが翁長知事は政府や県民に対する主張を裁判所でやったのである。翁長知事は裁判所を政治主張の場に利用したのである。三権分立を理解していない三上さんは翁長知事の裁判所での行為を褒めたたえ、それを多くの国民に伝えようとしている。翁長知事の思想を広げるのは三上さんの自由であり、どんどんやればいい。しかし、裁判所で政治思想を主張するのは三権分立による司法の存在を無視するものであり、議会制民主主義を理解しない前近代的である。

沖縄県知事が被告席に座り尋問を受ける異常さは、知事という法を順守する立場にありながら、法を犯したからである。法を順守しないで自分のイデオロギーに執念を燃やしている翁長知事の姿が三上さんには、「 何よりそれを乗り越えていく不屈の精神、志の高さを」と感じているのである。

 三上さんは、「国は強者であり県は弱者ある。国は支配体制側であり、県は支配され弾圧される側である。米軍基地は県民を弾圧し、沖縄に戦争を招く存在である」という固定観念に縛られている。
 議会制民主主義では法律を作る国会議員は国民の選挙で選ばれる。首相は国会議員の賛成多数で選ばれる。国は支配体制側であるが、支配体制は国民に選ばれた政治家が運営していることを認識しなければならない。
 三上さんは議会制民主主義、三権分立を理解していない。原因は三上さんが議会制民主主義より反体制主義、沖縄の不幸主義を優先しているからである。その思想は古い前近代的な思想である。


2016/02/19 に公開
平成28年2月18日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆­が「政府が「根本案」の修正要請検討、要請すれば翁長知事に大打撃」、コラムコーナー­”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「二大政党は共産党が参加する野党連合より大阪­維新の会のほうが可能性あり」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月2月19日、19:00~
出演:又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)




●ボランティア募集●
2月28日正す会報告会&ロバート氏講演 会開催にあたり、現在ボランティアを募集しております。
当日ご協力いただける方は是非下記の連絡先までご連絡下さい。
よろしくお願い致します!
担当(090-2588-5051)


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宜野湾市民の安全な生活を守る裁判と報告会のお知らせ


翁長知事を訴えた宜野湾市民訴訟の第2回公判が平成28年2月23(火)に開催されます。つきまして下記の通り担当弁護士の先生方をお招きいたしまして報告会を開催いたします。ご多忙とは存じますが裁判の傍聴、報告会のご参加のほど宜しくお願い申し上げます。


第2回公判 那覇地裁 平成28年2月23(火) 午後2時 

報告会 
場所 真栄原公民館
時間 平成28年2月23(火) 午後6時





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Posted by ヒジャイ at 14:19│Comments(0)沖縄の知識人批判
 
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