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2024年05月06日

自民党が与党であり続けている原因を解いていく1 笠置シズ子とパンパン

自民党が与党であり続けている原因を解いていく1 笠置シズ子とパンパン


 この写真に強い衝撃を受けた。手を振っている女性は歌手の笠置シズ子である。そして、笠置のファンたちである。私が衝撃を受けたのは女性ファンが快活に笑っていることである。女性歌手のファンが女性であるのだ。
 笠置シズ子は終戦の2年後の1947年に「東京ブギウギ」を発表した。「東京ブギウギ」は大ヒットして笠置は国民的スターとなった。笠置が有名な歌手であること。東京ブキウギをうたっていたことは知っていた。私が驚いたのは女性たちの笑い顔である。敗戦して数年後である。敗戦のショックで国民は貧しさの中で苦しんでいるはずである。それなのに女性たちは快活に笑っているのだ。信じられない笑いである。
 彼女たちは熱烈な笠置ファンである。

 私は水谷豊の「相棒」のファンである。相棒だけは昔からずっと見ている。昼に再放送をしているが再放送も見ている。水谷の娘である女優趣里が笠置シズ子を主人公にしたNHKの連続ドラマ「ブキウギ」の主人公を演ずるということを知った。それまでは趣里のことを知らなかった。趣里 が演じる笠置について調べてみた。調べていると笠置の前に集まっている女性ファンたちの写真を見つけた。女性たちは笑いとても楽しそうである。
 彼女たちは米兵相手に体を売る“パンパン”である。パンパンたちは笠置の熱烈なファンであった。パンパンたちが熱烈なファンであることを知って驚いた。米兵相手に体を売る“パンパン”たちが笠置のブギに熱狂したというのだ。なぜ熱狂したのかという原因については書いていない。
 東京ブキウギの菓子である。

東京ブギウギ リズムウキウキ
心ズキズキ ワクワク
海を渡り響くは 東京ブギウギ
ブギの踊りは 世界の踊り
二人の夢の あのうた
口笛吹こう 恋とブギのメロディー
燃ゆる心のうた 甘い恋の歌声に
君と踊ろよ 今宵も月の下で
東京ブギウギ リズムウキウキ
心ズキズキ ワクワク
世紀のうた心のうた 東京ブギウギ
ヘイー
作詞:鈴木 勝 作曲:服部 良一
 ブギのリズムは元来、黒人ジャズやブルースの流れをくみ、逆境の中でも世を恨まず、強く明るく生き抜こうという希望を与える歌である。東京ブギブギはウキウキ、ワクワクし楽しく踊る歌である。米兵を相手に体を売っているパンパンたちが熱狂する歌とは思えない。しかし、熱狂したのである。
「ブギの女王”が“夜の女”たちの心を捉えたのは、未亡人となった笠置シヅ子が乳飲み子を抱えて懸命に歌い踊る姿に、同性として心打たれたからだ。彼女たちは、苦しさを顔に表さずに舞台で明るく力強く歌い踊る笠置シヅ子に、生きる希望を投影していた。日劇のステージのかぶりつきに、花束を持ち、目を輝かせた彼女たちの姿を見ない日はなかった」とジャーナリストは評している。信用できない批評である。観客がファンになるかならないかは舞台の歌手の歌いっぷり見てからである。歌手がどんな私生活をしているかは関係ない。彼女たちは舞台の笠置の歌いっぷりを見て熱烈なファンになったのである。
彼女たちは日劇での笠置のステージに毎日駆けつけたという。彼女たちは数百名で部隊前の客席を陣取り、まるでアイドルファンのように笠置を熱烈に応援したという。それが敗戦から数年後に起こったことである。信じられない。信じられないが事実であるのだ。
1950年アメリカ公演に行く前に歓送特別公演が日劇で行われた時、夜の女たちの姐御“ラク町のお米”は仲間たちに大号令をかけ、日劇の1階の半分、約800席を買い占め、「ラクチョウ夜咲く花一同より」と書かれた、ひときわ大きく高価な花束をステージの笠置に贈った。笠置は感激し、彼女たち一人ひとりに「おおきに、おおきに」と応え、握手して回った。





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Posted by ヒジャイ at 13:44│Comments(0)二大政党
 
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