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2012年03月12日

教師への特別報酬は高校だけだろうか


昨夜、子供たちと居酒屋に行った時にゼロ校時について聞いた。娘がいうには進学クラスだけゼロ校時があったらしい。どうやらゼロ校時というのは進学クラスがある高校だけ行われていたようだ。多分沖縄全体の進学クラスのある高校で行われているのだろう。
息子の嫁はゼロ校時で教師が報酬をもらうのは当然であるといった。娘も同じ意見であり、娘は進学クラスだけ授業料を高く払っていると思っていたらしい。PTA会費から払われていたということには驚いていた。
進学クラスを対象としたゼロ校時であるなら教師も特別に勉強しなければならないだろうし、それなりの報酬をもらうのはいいかもしれない。しかし、PTA会費から払うのは問題である。授業を受ける生徒の保護者とか県からとかPTA会費以外からの支払いを考えるべきである。

校門での服装検査にも報酬をもらっていることには皆驚いていた。服装検査は勤務外勤務にはならないだろう。服装検査にまで報酬をあげるのは間違っている。夏期講座は勤務内であり報酬をもらうのは明らかに法律違反をしている。

この問題は特定の高校の問題ではなく沖縄の公立高校の進学クラスすべての問題のようだ。私たちが高校生の時は理数クラスという進学クラスがあった。しかし、特別授業はしなかった。私が高校生の頃は校区は自由であり、読谷から首里高校に進学することもできた。首里高校は下の那覇から越境入学している生徒がおおかった。
進学クラスと校区の自由は日教組の平等主義の圧力で廃止された。それなのに進学クラスはいつのまにか復活している。もしかしたら特別授業をする教師にPTA会費から報酬をあげる条件で復活したのではないだろうか。平等主義の圧力で進学クラスを廃止させたのに報酬をもらう条件で復活させたのなら、沖縄の高校教育は堕落している。

ほかにも気になることがある。PTA側は報酬の実態が不透明だとして2月に学校側の説明を求めたが、教員側は「生徒が深夜徘徊(はいかい)する」「大学合格者が減る」と手当廃止に反発。「無料の指導」も拒んだという。
「生徒が深夜徘徊(はいかい)する」は進学クラスの問題ではない。成績の悪い生徒の問題だ。中学生の部活活動は生徒が放課後に俳諧させないのを目的としている。だから全員が部活に入るように教師たちは頑張っている。
もしかすると小学、中学、の教師も服装検査や部活指導など正規の授業以外の仕事はPTA会費から特別報酬をもらっているのではないだろうか。高校だけの問題ではないのではないだろうか。そんな気がしてきた。
昨日小学校の傍を通ったら日曜日であるのに駐車している車が多かった。気にかかる。

教師の特別報酬については沖縄のマスコミは調べないだろう。知っていても掲載しないだろう。
うやむやにはしたくない問題だ。


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この記事へのコメント
はじめまして、県立高校の総務部員です。
この問題の根底には、数十年に渡る教員の既得権益がありました。
お金を貰えないなら、課外授業に協力しないと公言する教職員もいます。
最初、PTA側では、手当ての是非ではなく、余りにも沖縄県民の時給とはかけ離れているために、歩み寄りを求めたようです。
そこで飛び出だしたのが、深夜俳諧云々・・
これって、話のすり替えだと思うのですか。
学校によっては、週末の巡回指導に親を参加させないので、調べてみたら、校収金から教員へ手当てが支払われていたとか、進学クラスだけしかゼロ校時がないのにも関わらず、他のクラスの教員が「不公平」だと言い出し、ゼロ校時をやっていないのに、手当てを貰っていた、ゼロ校時に顔を出してあとは職員室に戻っただけの授業も手当てが支給されてるとか、生徒の前では「先生たちはボランティアでやってあげているんだ」と嘯いたとか・・・
なぜこれが明るみに出なかったかと言うと、教員側に難癖をつけたら、子供の内申を低く書かれて進路に大きな影響がでる、だから逆らえなかった、言えなかった、という側面があります。
沖縄の常識は全国の非常識、とくに教育界で行われてきたこの慣習が生み出したものは、保護者の大きな金銭的負担と、全国最下位の現実です。
効果はあったかと思いますが、それは決してゼロ校時だけの効果ではありません。
また、深夜俳諧云々は、学校が保護者からカネを取って云々の問題ではなく、家庭の問題です。
進学、健全育成の名の下に、保護者が何もいえないなかで営々と営まれてきた悪しき習慣です。
今回、県庁へ乗り込んだ保護者の皆さんの勇気に心から拍手を送りたいと思います。
Posted by 総務部員 at 2012年04月20日 09:18
 
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