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2012年01月31日

革新政治思想べったりの小学校の平和劇

革新政治思想べったりの小学校の平和劇



一昨日の午後に嘉手納弾薬庫からドドーンという不発弾の爆発処理を聞いた。不発弾処理のことが新聞に掲載されていたので読んでいるとある文章が目に留まった。
「劇は日本が軍事国家と化し、基地がある沖縄が再び戦場にされるというストーリー」
喜納小学校6年生の平和学習「平和を願う」という劇の内容の説明である。劇の内容に呆れてしまった。日本が軍事国家になったことを描いてあるようだが、どうして日本が軍事国家になるというのか、何を根拠にして日本が軍事国家になるというのだろう。喜納小学校の先生たちは日本が軍事国家になるかも知れないと信じているのだろうか。そして、生徒に日本は軍事国家になるかもしれないと教えているのだろうか。

現実には日本が軍事国家になるのは絶対にありえないことである。マンガや映画の世界ならそれもありだが、義務教育でこんなでたらめな劇をやるとは考えられない。日本は民主主義国家であり、戦争放棄を憲法でかかげている。自衛隊はシビリアンコントロールされていて政府の方針に逆らう自衛隊は処分される。日本を豊かにしてきた資本主義経済は戦争をすればいっきに冷え込み破綻する。マスコミを政治弾圧できる時代ではない。民主主義を発展させてきた日本が軍事国家になるはずがない。
「平和を願う」という劇は日本の民主主義に唾する劇である。常識ある人間がつくる劇ではない。
教育者であるなら現実を客観的に考えるべきである。戦後日本は平和憲法のもとにずっと民主主義を貫いている。

基地があるから沖縄が戦争に巻き込まれるというのは間違っている。沖縄に基地があるから戦争に巻き込まれるという理論は革新政治家たちが言いふらした嘘である。沖縄・日本には世界最強のアメリカ軍の基地があったから沖縄・日本が戦後66年も戦争に巻き込まれることはなかった。
南朝鮮、南ベトナム、チベットなど軍事力が弱かった国だけが戦争に巻き込まれ、南朝鮮はアメリカ軍によって北朝鮮に占領されるのを免れたが、南ベトナムは北ベトナムに占領され、チベットは中国に占領された。内モンゴル自治区やウィグル自治区も軍事力がなかったから中国が武力で占領したのである。
基地があるから戦争に巻き込まれるというのは間違った考えであり、軍事力が弱い国が戦争に巻き込まれ占領されるのが本当であり歴史的事実である。沖縄に軍事基地があるから戦争に巻き込まれるという理論は嘘である。
「平和を願う」は革新政治思想とぴったりの政治劇であり、革新政治思想にどっぷり浸った劇である。

「中止要請にも関わらず処理が行われたのは残念。教育によい環境づくりに協力してほしい」と比嘉校長は述べているが、沖縄戦で生じた不発弾の処理は平和教育にうってつけの教材である。爆弾の破壊力を知ることや、戦争が終わっても不発弾が残り、戦後の沖縄で多くの人が不発弾で犠牲になったことを教えるのは平和学習である。アジアでは地雷の問題が深刻である。それを教えるのも平和学習である。

「平和を願う」のようなでたらめな劇をやるより、不発弾処理の音を聞き、不発弾処理の映像を見せたほうがずっと平和学習になる。比嘉校長の発言は反米主義であるがゆえの発言である。


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