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2012年01月24日

沖縄の反戦・平和、人権主義は本物か

沖縄の反戦・平和、人権主義は本物か



【北京時事】チベット人権団体によると、中国四川省で23日、治安部隊がチベット族住民のデモ隊に発砲し、1人が死亡した。 




1949年、東隣りに中華人民共和国という国ができました。
毛沢東という指導者が北京で「チベットを解放するぞ!」と宣言したのが、チベットの終わりの始まりです。
圧倒的な武力でチベットはすぐに陥落し、1959年、指導者のダライ・ラマ14世(→)がインドに亡命。北インドのダラムサラにチベット亡命政府を樹立しました。

チベットの現状


☆人権がおろそかにされています
 思想信条を理由に投獄されたり、刑務所で拷問されたり、マトモな裁判もなしに死刑にされたりします。
☆中国人(漢民族)の移民が多すぎます
 政府が入植を奨励しており、すでにチベット人は少数派になってしまいました。もともと600万人しかいないため、民族としての存亡が危ぶまれています。
☆チベット人にとって不利な社会
 社会の上層部は中国人が支配。教育水準の低さや中国語の能力不足などで、チベット人は何かと不利な扱いを受けています。
☆信仰の自由がありません
 ダライ・ラマ法王を批判しない僧侶は寺院から追放されます。一方、中国政府が勝手に高僧を任命して、信仰を強制しています。
☆環境を壊しすぎています
 乱獲、乱伐、乱開発でチベットの自然が破壊されました。核兵器を作り、核廃棄物の捨て場にしている疑いがあります。
こういった状況に置かれても、ほとんどのチベット人たちはダライ・ラマ法王の教えを守り“非暴力”を貫いています。
2006年にはラサまで鉄道(青蔵鉄道)が通りました。ますます多くの中国人が流れ込み、状況の悪化が加速されています。
2006年には、ダライ・ラマ法王に会うためにヒマラヤ山脈を歩いて越えて亡命しようとするチベット人たちを中国軍が狙撃する模様を多くの登山者らが目撃。一部始終を撮影した映像が公開されました。
そして、2008年3月、たまりかねたチベット人たちがデモなどの抗議行動を起こしました。中国政府は武力でこれを鎮圧し、多くの犠牲者が出ました。




反戦・平和、人権の立場から米軍基地撤去を主張するのなら、反戦・平和、人権の目をアメリカだけではなく中国にも向けるべきである。

チベットは中国の漢民族が支配している。チベット人は差別されている。チベットには言論の自由がない。チベットは中国の植民地といっても過言ではない。
チベット人は仏教徒であり、非暴力派である。しかし、中国共産党は平和的なデモにも発砲してチベット人を殺害する。

このチベットの現実を沖縄の反戦・平和主義者たちは真剣に考え、中国を非難するべきだ。しかし、沖縄の反戦・平和主義運動を牽引している革新政治家、知識人たちは親社会主義であり、中国共産党の人種差別を無視し、アメリカ軍よりも数千倍もひどい中国共産党の弱者への暴力支配には関心を持たない。

米軍に差別されていることに怒り・反発するのなら中国のチベット、ウィグル族への差別・弾圧に怒るのが当然である。

しかし、沖縄の反戦・平和主義、人権主義者たちは中国の差別政治を無視する。自衛隊の尖閣諸島の防衛にも反対する。

 沖縄の反戦・平和主義、人権主義者たちの反戦・平和思想、人権思想は本物なのか疑ってしまう。


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