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2011年05月24日

新聞は県民の事件よりアメリカ人事件を優先

新聞は県民の事件よりアメリカ人事件を優先
新聞は県民の事件よりアメリカ人事件を優先

 夕刊があった時は夕刊に事件・事故の記事を掲載する傾向があり、交通事故、窃盗、傷害事件、自殺などの記事が夕刊紙に掲載されていた。夕刊がなくなったので朝刊に掲載されるようになったが、死亡事故、コンビニエンス強盗以外の事件・事故の掲載は激減した。
 いや、激減したという表現は適当ではない。県民の事件・事故の掲載が激減したといったほうが正確な表現である。事件・事故を掲載するのはテレビ番組の裏ページに限られていていて、そのページで優先的に掲載されるのがアメリカ兵やアメリカ兵の家族の事件であるからだ。
 アメリカ兵やアメリカ兵の家族の事件は車の接触事故を起こして逃亡したような軽い交通犯罪の記事が紙面を大きく占領するし、少年グループが計帯電話を強奪した事件は何度も大きく扱われた。まるで、沖縄では交通事故や窃盗、強盗の多くはアメリカ兵やアメリカ兵の家族が犯していると思えるくらいである。県外の人が沖縄の新聞を毎日読んでいたら、そのように錯覚してしまうだろう。

 沖縄の自殺志向は過去最高になっている。原因は不況や病気悲観であり自殺志向の実態は深刻化している。自殺者も年々増加しているが、日ごろの新聞を読んでいても自殺報道はほとんどないから沖縄の自殺の実体や自殺に追いやる貧困や病気の苦しみの現実を知ることができない。
 高齢者虐待、子供の虐待の実体も日ごろの新聞には報道されないから、沖縄の虐待の実体を実感することができない。虐待の原因には貧困があり、介護サービスが充分ではない政治事情もある。
 警察に報告されるような自殺、虐待は報道してほしいものである。

 今の新聞はアメリカ兵やアメリカ兵の家族の事件を優先して報道する傾向が強いので、アメリカ兵関連の事件・事故の記事が紙面を占領して、県民が起こした事件・事故は死亡者が出た場合以外の記事はほとんど報道されない。
 それでいいのだろうか。
 もっと県民の事件・事故の報道を増やすべきだ。

 


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