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2020年10月19日

県議会に異変 知事と左翼与党が分裂 議決で野党自民党に敗れる

県議会に異変 知事と左翼与党が分裂 議決で野党自民党に敗れる
 県議会に異変が起こった。議決で与党である共産党などの左翼政党が野党である自民党に敗北したのだ。それも米軍基地に関する案件でだ。
那覇港湾施設(那覇軍港)の早期移設と浦添市西海岸開発計画の早期実現を求める決議・意見書の採決で反対てある県政与党が分裂した。一部の保守系の議員が賛成に回りド民党と連携して賛成多数で可決した。反対したのは与党の共産党と沖縄・平和であった。てぃーだネットは退席した。賛成したのが自民党と与党の保守系であるおきなわであった。てぃーだネットが反対しても賛成が25議席で過半数を超えているから確実に可決されていた。
意外だっのは沖縄・平和が反対したことだ。反対は共産党だけで沖縄・平和はてぃーだネットと一緒に賛成すると思っていた。
玉城デニー知事、城間幹子那覇市長、松本哲治浦添市長は県庁で会談し、那覇港湾施設(那覇軍港)を浦添埠頭の北側に配置する案を受け入れると表明した。城間市長は左翼系である。デニー知事と城間市長が賛成したのだから与党の沖縄・平和はてぃーだネットと一緒に賛成すると思っていた。共産党は日米安保反対であり日本の米軍基地は全て撤去する方針であるから反対すると予想していた。
沖縄・平和、てぃーだネットはデニー知事、城間市長が賛成しているから知事との対立を避けて賛成すると思っていた。しかし、沖縄・平和は反対し、てぃーだネットは退席した。
デニー知事は「沖縄全体の振興を図る上で、慎重に判断されたことを大変重く受け止める」と述べ、移設計画は、国も含めた「那覇港湾施設移設に関する協議会(移設協議会)」で引き続き議論されるとデニー知事は述べた。与党であればデニー知事の方針に同意して賛成をするべきである。しかし、賛成しなかった。デニー知事と与党は対立したのである。
現在の与党は辺野古移設反対の左翼と保守が結集して県議会の過半数を制した。辺野古移設で結集した与党が那覇軍港の浦添埠頭移設で分裂したのだ。与党内で分裂しただけでなく、デニー知事と与党は対立した。
与党の左翼系議員は与党内分裂とデニー知事との対立という二重の壁に包囲されたのである。共産党は徹底して浦添移設に反対する。国、浦添市長、那覇市長と合意したデニー知事は浦添移設を確実に進めていく。共産党とデニー知事の対立は浦添移設に関しては決定的である。両者が妥協することはない。共産党が意のままに操作してきたデニー知事が初めて共産党の意に背いたのである。
与党の左翼政党は共産7、社民4、社大2立民Ⅰの14議席である。それに保守系の無所属11議席が加わってかろうじて過半数の25議席である。野党は自民17、無所属2、公明2の21議席だから与党の保守系の一部が自民党と合流すれば逆転する。実際に逆転をしたのが浦添移設の議決であった。
採決では玉城知事を支える与党内で賛成、反対、退席と対応が分かれた。今回賛成したのが保守のおきなわ会派である。おきなわは知事の公約である那覇軍港移設の推進を求めるのは与党として当然であると発表した。
辺野古米軍基地問題で結束した左翼と一部保守が浦添米軍基地問題で分裂した。米軍関係で辺野古移設結束と浦添移設分裂という相反する事態になった。これから浦添移設について国、県、浦添市の協議は進む。与党の左翼政党は国とデニー知事の協議を阻止しようとするし、国との合意にも反対するだろう。デニー知事と左翼政党の対立は妥協することができない決定的なものである。
左翼が徹底しているのが反米軍である。全ての兵軍基地を閉鎖・撤去するのを目的にしている。だから那覇軍港も閉鎖・撤去が目的であり浦添移設は反対である。デニー知事が生粋の左翼だったら反対していただろう。しかし、デニー知事は移設に賛成した。左翼政党の大誤算である。左翼政党のロボットであるはずのデニー知事が裏切ったのである。左翼政党に大打撃である。故翁長前知事が辺野古移設反対で築いた左翼保守合同のオール沖縄がデニー知事の浦添移設賛成で分裂した。崩壊は時間の問題である。


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