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2020年10月01日

共産党と野党連合?立憲民主党が政権を握るのは夢のまた夢である


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共産党と野党連合?立憲民主党が政権を握るのは夢のまた夢である

 維新の会以外の野党の総結集を目指している立憲の枝野代表は、共産党の志位和夫委員長と会談し、
「菅政権を倒して政権交代を実現したい」
と自身への投票を依頼した。志位委員長は、
「野党連合政権を作るという意思表示として枝野氏に投じる」
と約束した。
共産党は枝野代表に投票した。共産党が他党の党首に投票したのは22年ぶりである。共産党は1998年に菅直人・民主党代表に投票した以外に他党党首に投票したことはなかった。共産党が他党首に投票するのは非常に珍しいことである。
共産党は二段階革命論を目指した政党である。第一革命が民主主義革命。民主主義革命が成就した後に社会主義革命をやる。革命を目指している政党は共産党だけである。旧社会党も革命論はなかった。立憲民主党は旧社会党の穏健派が多いが彼らには共産党のようなしっかりした革命論はない。社会主義を理想社会としている共産党にとって自民党や保守は敵であり潰す相手である。だから、自民党を離脱した保守であっても共産党にとって敵である。共産党が保守系を党員にすることは絶対にない。立憲民主党は保守党員がいるが共産党には一人もいない。共産党は同じ左翼であっても確固とした二段階革命を目指している。だから同じ左翼である旧社会党と共闘することはなかった。旧社会党穏健派のように保守と合流して民主党のような政党を設立することは絶対にない。共産党にとって自民党系は敵以外の何物でもない。
独自路線を歩んでいた共産党が野党連合を目指すようになった。方向転換したのは2015年9月に安保法制(平和安全法制)を通されたからである。共産党は安保法制だけは廃止しないとだめだと考えている。廃止するには国会の過半数が廃止に賛成しなければならない。共産党だけで過半数になるのは不可能だ。安保法制を廃止にするには野党の協力が必要であり、野党で政権を取らなければだめである。共産党は安保法制を廃止するために他の野党と選挙協力することにした。
共産党は資本主義社会を認めていないし議会制に反対である。選挙で政治家を選ぶと労働者を搾取する資本家に味方する政治家が選ばれ、資本家の利益のための政治が行われると考えるからだ。事実米国ではホテル王であるトランプ氏が大統領になった。共産党から見れば米国はブルジョア階級が政権を握り政治を行っている帝国主義国家である。レーニンが「国家と革命」で議会制の米国であっても実質は帝国主義国家であることを理論化している。共産党はレーニンの理論を信奉している政党である。
共産党にとって米国と親しい自民党は帝国主義国家米国に従属している政党であり、日本から抹殺すべきものである。
志位氏は20年間共産党委員長である。共産党は選挙で委員長を選ばない。もし、選挙で選べば資本主義の手先が党員になりすまし、投票で資本主義の手先を委員長にする可能性があるからだ。だから共産党は選挙で委員長を選ばない。長老や幹部の会議で選ぶ。政党で一番安定しているのは共産党である。選挙で代表を選ばないからである。共産党以外の政党は選挙で党首を選ぶために内部抗争が激しくなって不安定になりがちである。
共産党が議会制を否定しているのに選挙に参加して議員を確保しているのは現在の国家の政権党になるためではない。共産党を支持する国民を増やし、現在の資本主義国家{共産党は議会制民主主義国家とは言わない}を社会主義国家にするためである。
共産党のいう野党連合の結成というのは自民党と五分に政権を争うようになるのが目的ではない。野党連合によって政権を握り、自民党を潰して、野党連合の主導権を握り独裁政権にすることである。共産党の最終目的は社会主義革命の実現である。
選挙協力だけであるならいいが、共闘すれば、野党内で分裂が起こるのは確実である。立憲民主が政権を握るのは夢のまた夢である。


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