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2023年06月02日

デニー知事は辺野古「新基地建設反対」の敗北宣言をした

デニー知事は辺野古「新基地建設反対」の敗北宣言をした

 辺野古移設反対運動は衰退してどん底状態である中で、
玉城デニー知事は知事に就任して初めて辺野古に行った。そして、辺野古、豊原、久志の3区の区長と初めて会談をした。知事に就任して4年以上になるのにデニー知事は辺野古地区の区長と一度も話し合いをしなかった。話し合いをしなかったのはデニー知事は辺野古移設に反対であるのに辺野古⒊区は移設に賛成であった。辺野古移設で賛成・反対と主張が違うからデニー知事は辺野古に行くのを避けたのである。辺野古の3区長と話し合えば知事が主張し続けている「県民は辺野古新基地建設に反対」を言えなくなるからだ。

 辺野古⒊区長と会談する時に県は言葉の訂正をした。「辺野古新基地建設」を「普天間飛行場代替施設建設事業」に訂正した。県は新しい基地ではなく普天間飛行場の代替であることを正式に認めたのである。デニー知事はずっと新基地建設をと言ってきた。県知事選の時も「辺野古新基地建設反対」と言ってきた。そして、知事選に勝利した時は「県民は辺野古新基地建設に反対である」を公言した。
「新基地建設」がデニー知事、県の定番である。辺野古3地区の区長と会談する時も辺野古新基地というはずである。しかし、奇妙なことが起こった。新基地というはずのデニー知事、県は新基地と言わなかった。代替施設基地と言ったのである。
新基地と代替施設基地は意味が違う。新基地は沖縄に新しい米軍基地ができるということである。代替施設基地は普天間飛行場の代替であるから米軍基地は増えない。辺野古基地建設に反対する人を増やす狙いがあって新基地反対と言い続けたのである。
新基地は嘘である。辺野古新基地は普天間飛行場の移設のためであるから移設基地である。現地の辺野古地区は移設基地であることを辺野古基地建設が決まった時から知っている。しかし、辺野古から離れて生活している県民の中には移設基地であることを知らない人々が居る。その人たちを辺野古基地建設反対に巻き込むために辺野古移設反対派は新基地建設を吹聴したのである。新基地という嘘を多くの県民が信じた。だから県民投票で辺野古移設反対票が70%を超した。しかし、埋め立てが始まり、年月が経過するに従い、新基地建設ではなく、普天間飛行場の移設基地であることを多くの県民が知るようになった。だから、への基地建設反対の県民は激減している。辺野古基地建設反対運動は大きく後退しているのが現実である。反対運動が衰退している状況でデニー知事は辺野古3区長と対談をした。

新基地建設と言えば、普天間飛行場の移設であるという認識が強い辺野古地区の3区長が反発するのは確実であり、論争すれば3区長が主張する「普天間飛行場の移設基地」をデニー知事は認めざるを得なくなる。だから、県、デニー知事は代替施設基地と述べたのである。対談は基地被害を縮小すること、辺野古3地区のインフラ整備など、辺野古基地建設を前提とした対談になったようである。

「普天間飛行場の代替施設基地建設」はデニー知事の新基地兼淺津反対の敗北宣言である。デニー知事は辺野古地区3区長に敗北宣言をしたのである。


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