2024年03月24日

憲法審査会ではっきり見える 維新、国民と立民、共産の共闘はない

憲法審査会ではっきり見える 維新、国民と立民、共産の共闘はない

憲法審査会に立憲民党が21日に衆院憲法審査会の幹事懇談会を欠席し、流会となった。欠席した理由は自民党の裏金問題である。
 野党筆頭幹事で立憲民主党の逢坂誠二氏は
「法を犯しているかもしれない委員をそのままに開催を決めるのは論外」
と、自民党議員の裏金問題に関連付けて審査会に参加しなかった。審査会に参加している自民党議員が法を犯しているかはっきりしていないのに、あたかも犯したと決めつけて審査会に参加しなかったのだ。法を犯しているなら委員から外せばいい。しかし、はっきりしていないのだから外す必要はない。
 裏金問題と憲法改正は違う問題だ。それぞれの問題をそれぞれに検討して解決していくのが国会である。裏金問題と憲法問題は次元が違う問題である。裏金問題を根拠に憲法審査会をボイコットするのは間違っている。あってはならないことだ。

 裏金問題があっても憲法審査の懇談会を開催するのに維新と国民は賛成である。反対しているのが立民と共産党である。同じ野党でも賛成と反対に分かれているのだ。保守の維新と国民は賛成で、左翼の立民と共産は反対である。保守と左翼で対応が違うのである。

立民と共産が憲法審査会に参加しない本当の原因は裏金問題ではない。本当の理由は憲法改正にある。立民と共産は憲法改正に反対である。だから憲法審査会は開かせたくないのだ。しかし、国会は与党の自民が主導権を握っている。自民の憲法改正を目指す自民のペースで憲法審査会を開いていく。立憲、共産が止めることはできない。裏金問題を理由に憲法審査会を開催させないのは憲法改正を阻止したい立憲のささやかな抵抗である。

 野党全体で裏金問題を口実に反対すれば自民党を追い詰めることはできるだろう。しかし、維新と国民は審議会開催に賛成である。むしろ維新のほうが岸田首相より積極的である。維新は立憲民主党抜きで憲法審を開催する可能性を検討しているのだ。
日本維新の会の馬場伸幸代表は、
「腰砕けていたら国民投票の発議なんか絶対にできない。自民党の本気度が分かるのではないか」
「ゴールは発議をすることだ。大変なハードルが何個も待ち受けているわけで、それを乗り越えていく覚悟があるのか」
と岸田首相を批判し、突き放すほど憲法改正に積極的である。
 岸田首相は自民党も自分も裏金問題で追及されている立場だから、裏金問題を根拠にした理不尽な理屈であっても毅然と跳ね返すことはできない。自民党に代わって毅然と立憲、共産をはねつけているのが維新である。野党内で維新、国民と立民、共産は水と油のようにはっきりと対立している。憲法審査会への対応を見てもっ維新、国民と立民、共産の共闘がないことが分かる
  

Posted by ヒジャイ at 16:00Comments(0)