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2017年10月21日

政党も労働団体も保守と左翼に分かれた。今回の選挙の大きな成果である

政党も労働団体も保守と左翼に分かれた。今回の選挙の大きな成果である
朝日新聞が連合の「またさき状態」を報じた。


日本最大の労働組合の中央組織である連合には、企業ごとの労組が集まった産業別組織(産別)が49あるが、民進が希望と立憲民主党、無所属に3分裂した今回衆院選では、各産別の組織内候補の立候補先によってどの党、候補者を支援するか対応が割れている。

 旧同盟系の自動車総連などは希望の候補者の、旧総評系の自治労や運輸労連、私鉄総連は立憲の候補者の支援に力を入れる。組織内候補が2党に分かれた情報労連は、地域ブロックごとに投票先を変えることを余儀なくされている。

 連合内では当初、希望への合流を支持する声が主流だった。共産党と距離を置く前原氏の姿勢が従来方針と通じ合い、神津氏自身が民進と希望の合流構想に関与した経緯もあった。しかし、報道各社の衆院選情勢調査で希望の伸び悩みと立憲の躍進ぶりが伝えられるなか、選挙後の対応が難しくなっている。
希望と立憲の議席差は、それぞれを推す産別の発言力にも影響を与えかねない。現場では激しい選挙運動が展開されており、「組合員の気持ちを考えたら、選挙が終わってノーサイドとはいかない」(産別労組幹部)との声も出ている。連合幹部の一人は「先がまったく見えない。極めて悩ましい」とこぼす。
       「朝日新聞デジタル」
 立憲民主党の枝野代表は「右でもなく左でもなく」を強調して立憲民主党が中道政党であることを強調している。そして、共産党との共闘については黙っている。枝野代表の演説を聞けば立憲民主党が中道の政党というイメージであるが、立憲民主党が中道であるないかは選挙が終わり国会が始まらなければ国民は分からない。
 共産党と共闘する政党がどうして中道であるのか。そんなことはあり得ない。共産党と共闘する枝野代表らリベラル派が主張してきたのは憲法改正反対、安保法制反対など共産党の主張と共通するものが多い。共通するから共闘するのである。
 
 労連は希望の党支持と立憲民主党支持に分裂したが、希望の党支持の自動車労連の中から立憲民主党を支持労組がいたり、私鉄労連から希望の党を支持している労組もある。現状は悩ましい分裂状態であるが、国会が始まれば次第に整理されていくだろう。

 注目するべきは立憲民主党を支持している自治労では希望の党を支持する労組がいないことである。自治労は立憲民主党支持でまとまっている。
 自治労は連合では立憲民主党支持で統一しているが、自治労自体は立憲民主党支持と共産党支持そして社民党支持に分裂している。この分裂は旧社会党時代に遡る。旧社会党支持の自治労は旧社会党が解散すると民進党に参加したリベラル派支持派と社民党支持派別れた。

 共産党、社民党そして立憲民主党は自治労が支持している政党である。三党の共闘は分裂した自治労がまとまるから自治労としては歓迎しているかもしれない。

 労連の「またさき状態」は民間労働団体と公務員団体との利害対立がもたらすものであり、民間労働と公務員の違いを明確にするきっかけになるだろう。労働団体も二つに分かれて、
希望の党支持=民間労働団体
共産党・社民党・立憲民主党支持=公務員団体
となればいい。
 希望の党と立憲民主党の誕生は労連の「またさき状態」を生み、それは労働団体の整理につながるかもしれない。
 希望の党の誕生によって保守政党と左翼政党がはっきりと分かれたこと、そして政党支持によって保守労働団体と左翼労働団体も明確に分かれた。このことが今回の衆議院選挙の大きな成果である。


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Posted by ヒジャイ at 11:50│Comments(0)二大政党
 
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