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2022年04月27日

那覇市議会で自民党と共産党だけが自衛隊感謝を決議 違反行為だ

那覇市議会で自民党と共産党だけが自衛隊感謝を決議 違反行為だ

 那覇市議会で信じられないことが起こった。
「復帰後50年間の1万回目となる緊急患者空輸搬送実績は決議に値する」と主張する元航空自衛隊救難ヘリパイロットOBの大山孝夫市議(自民)が自衛隊に感謝する決議を発案した。すると、なんと自衛隊に感謝する決議に共産党が賛成したのだ。決議をとるときに立憲民主・社大、公明、ニライ会派など一部議員は退席した。共産党は退席しないで感謝決議にしたのである。賛成したのは自民党と共産党だけであった。
 自衛隊は憲法違反である。沖縄の自衛隊基地建設は反対。宮古島市、石垣市の新基地建設反を主張し続けてきたのが共産党である。共産党は反自衛隊運動の先頭に立ってきたの。共産党なら自衛隊感謝決議反対の先頭に立つのが当然と思うが、なんと賛成したのだ。あり得ないことである。
 自衛隊に関してあり得ないことがすでに起こっている。志位委員長は「万が一、急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めて、あらゆる手段を行使して国民の命と日本の主権を守り抜くというのが日本共産党の立場だ」「憲法9条は無抵抗主義ではない。9条の下でも個別的自衛権は存在するし、必要に迫られた場合には、その権利を行使することは当然だ」と自衛隊の活用を容認した。
 那覇市の共産党は中央の「自衛隊活用」にのっかって自衛隊感謝決議にも賛成したのだろうか。
 共産党は自衛隊基地を建設すれば「有事」になればミサイル攻撃されて市民が犠牲になるという理屈をつくり上げて宮古島市、石垣市の自衛隊新基地建設に反対している。ところがウクライナ戦争が起こりウクライナに侵攻したロシア軍は基地のない住宅地をミサイル攻撃した。実際の「有事」では基地があるなしに関係なくミサイル攻撃されることが明らかになった。共産党の指摘は嘘だったのいである。
 共産党の主張は滅茶苦茶で矛盾だらけである。共産党は矛盾をどのようにつじつまをあわしていくのだろうか。

 共産党が自衛隊活用、自衛隊感謝議決をしたことは自衛隊の存在を肯定したことになるから他の野党との合流の難易度が低くなった。野党合流にはプラスである。
 共産党にとって自民党は天敵である。自民党の政策には反対一辺倒であり、自民党の議案に差賛成した維新の会と国民民主を第二自民党と呼び、敵視した。野党共闘に維新の会は参加させなかった。その共産党が那覇市議会で自民党議員が発案した自衛隊感謝決議に自民党と一緒に賛成したのである。自衛隊に関して共産党は自民党と手を握ったのだ。これは消すことはできない事実である。共産党と自民党の間にある強固な壁にヒビが入った。

 自衛隊感謝決議で自民党と共産党に共通するのがもうひとつあった。違反行為である。
 「無所属の会」の前泊美紀氏は「私の知人も自衛隊におり、感謝の思いはある。しかしながら、緊急搬送は通常任務の範囲と受け止めており、決議にはなじまない。さらに感謝決議は全会一致で通すのが望ましい。その観点からももう少し議論を重ねるべきではないか」と述べて決議に反対した。
決議内容は、自衛隊による離島からの緊急患者空輸が4月6日に1万件を超えたことについて「災害派遣として市内外における不発弾処理や行方不明漁船等の捜索など市民・県民の生命を守る活動を継続して行っている」「関係機関並びに関係各位における市民・県民の生命を守る任務遂行に対して、深甚なる敬意と感謝の意を表する」となっている。決議に書いている市民・県民は那覇市民ではない。那覇市民ではない市民の生命を守った自衛隊への感謝を那覇市議会で決議できるものではない。共産党は決議できないことを決議したのである。前泊市議は正しい。自民党と共産党間違っている。

 自衛隊は国民の税金によって運営している。自衛隊員の給料、運送する機材は全て税金で賄われている。そして、緊急配送するのは国が決めたことである。自衛隊が決めたのではない。自衛隊は国が決めたことに従って緊急配送を任務として果たしたのである。感謝するなら自衛隊ではなく国に感謝するべきである。しかし、配送した市民は那覇市民ではないから那覇市議会が国に感謝の議決をすることはできない。

日本は議会制民主主義国家である。国全体に関することは国会で議決する。沖縄県全体に関することは県議会で議決する。那覇市議会は那覇市に関することを議決する。那覇市議会は那覇市民のために政治を行う。自衛隊とは関係がない。緊急配送も那覇市議会とは関係がない。
国が決めたことに従って実行した自衛隊に那覇市議会が特別に感謝の議決をするのは間違っている。自民党と共産党は違反行為をしたのである。

自衛隊に感謝の議決をしたのなら議決文を自衛隊に送るべきである。しかし、送らなかった。どこにも送らなかった。送ったら自衛隊に受け取りを拒否されるのを知っていたからである。どこにも送ることができないのに議決したのである。つまり、自民党と共産党は議決してはいけないと知りながら議決したのである。


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Posted by ヒジャイ at 23:15│Comments(0)共産党批判
 
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