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2019年04月08日

屋良朝博こそユクシ



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屋良朝博こそユクシ
衆院3区補選にデニー知事の後継者として屋良朝博氏が立候補した。彼は日米安保に精通している人と言われている。彼は、
「海兵隊の移動手段である揚陸艦は長崎にある。朝鮮半島有事の際は南下して沖縄で隊員を乗せ、また北上する。どこに地理的優位性があるのか」「抑止力はユクシ(うそ)。全国にユクシという言葉を広げたい」
と述べているが、彼のほうがユクシムナー(嘘つき)である。6年前に出版した「かみつく2」で彼を徹底域に批判した。一部を掲載する。

屋良朝博著「誤解だらけの沖縄・米軍基地」批判 

なぜ、沖縄に米軍基地が集中するのでしょうか。すべての疑問はここから始まります。政府は、沖縄が軍事戦略的に「いい場所」にあるからだ、という地理的な理由をあげています。それはほんとうに正しいのでしょうか。
「誤解だらけの沖縄・米軍基地」  

「誤解だらけの沖縄・米軍基地」の始まりの文章である。
沖縄の米軍基地を問題にするのなら、「なぜ、沖縄に米軍基地が存在するのでしょうか」と、米軍基地が沖縄に存在する原因を最初に問題にするのが当然であると思うのだが、屋良氏は、米軍基地が沖縄に存在している理由を追究しない。屋良氏は、沖縄に米軍基地が集中していることにすべての疑問は始まるという。政府が、沖縄が軍事戦略的に「いい場所」にあるからという地理的な理由をあげていることに、屋良氏は「それはほんとうに正しいのでしょうか」と疑問を投げかける。そして、

この問いかけはとても大事です。とくに国の防衛など軍隊にかかわるもので嘘があっては困ります。なぜなら嘘の理由で軍隊を動かしたり、数や兵器を増やしたり、特定の場所に配置したりなどすると、戦争という大きな過ちを犯すことにつながるからです。
 結論からいうと、政府は沖縄基地問題で大きな嘘をついています。
    「誤解だらけの沖縄・米軍基地」

 どきっとさせる書き出しである。屋良氏は、嘘の理由で軍隊を動かしたり、数や兵器を増やしたり、特定の場所に配置したりなどすると戦争を起こしてしまうといい、政府は沖縄基地問題で大きな嘘をついていると断言している。ということは日本は戦争をする危険があることになる。日本はどこと戦争するのだろうか・・・・・。
 しかし、妙な理屈である。日本・沖縄に米軍基地があるのは社会主義国家である中国・北朝鮮を抑止するためである。抑止するということは侵略を食い止め、戦争をしないように努力するということだ。世界一最強であるアメリカ軍が韓国・日本に駐留しているから、アメリカと戦争をしたくない中国・北朝鮮の韓国・日本への侵略を食い止めている。米軍の駐留は戦争になるのを抑止している。戦争をしないように努力している日米政府はどこと戦争しようとしているのか・・・・。
朝鮮戦争、ベトナム戦争、カンボジア内戦など日本以外のアジアの国々は戦争・内戦を体験しているが、戦後六十七年間、日本・沖縄は戦争に巻き込まれなかったし、内戦もなかった。であれば米軍が駐留している日本が戦争をする可能性はこれからも非常に低いといえる。しかし、屋良氏は日本政府が大嘘をついているから、戦争をするかも知れないという。政府が大嘘をついているから戦争につながるという屋良氏の考えは奇異に感じる。信じることはできない。(日本が戦争をする可能性について屋良氏はこの本で書いていない)。
 屋良氏は米軍の抑止力の問題は置いといて、まずは政府の大嘘について追及していく。屋良氏のいう政府の大嘘とは、「沖縄にこれほどの基地を集中させておく必要性はまったくない」のに基地を集中させていることであるという。
在日米軍の多くは海兵隊であるが海兵隊は沖縄に駐留する必要はないと屋良氏は強調する。

たとえば、軍事的な脅威として北朝鮮があげられますが、朝鮮半島で紛争が起きたとき、船は長崎から沖縄に南下し、再び朝鮮半島へ向け北上することになります。
 政府がいう地理的な理由に偽りがあることに気づきます。
 沖縄が地図の上で「いい場所」であったとしても、軍事的に見れば絶対的な理由にはならないのです。にもかかわらず、政府が沖縄にこだわるのはなぜでしょうか。
   「誤解だらけの沖縄・米軍基地」

朝鮮半島で紛争が起こった時、船は長崎から沖縄に行き、それから韓国に行くのならとても遠回りになる。屋良氏の言う通り沖縄の海兵隊が韓国に行くのは非合理的である。
しかし、朝鮮半島で紛争が起こったとき、沖縄の海兵隊が急いで韓国に行く必要があるだろうか。韓国には韓国軍が六五万三〇〇〇人居る。米軍が二万六000人駐留している。北朝鮮と紛争が起きたとしても、韓国軍と在韓米軍で応戦できるはずである。海上には一万三六一八人の海軍・海兵隊を抱えている第七艦隊もいる。嘉手納飛行場からは戦闘機と爆撃機が韓国に直行できる。
だから、沖縄の海兵隊が韓国に急いでいく必要性はないのではないか。どうしても行かなければならない時はオスプレイがある。現在普天間飛行場には十二機(今夏は二十四機)のオスプレイが配備されている。オスプレイで直接韓国に移動すればいい。だから屋良氏の想定は成り立たない。
屋良氏の想定が成り立たない決定的な理由がもうひとつある。海兵隊について屋良氏は「彼らはだれよりも先にいる」「彼らはだれよりも先に撃つ」「そして最初に一撃をくらわす」少数精鋭部隊であり、「たとえていえば、陸軍は大きなショベルカーなどの重機やトレーラーを運ぶ土木工事が専門で、海兵隊は道具箱から必要な器具を取り出して現場に急行する“便利屋〟のようなものです」と説明している。屋良氏の説明通りであれば海兵隊は本格的な戦争には向いていないことになる。北朝鮮と紛争が起こったときは沖縄の海兵隊より第七艦隊や嘉手納飛行場から戦闘機や爆撃機を向かわせるほうがいい。沖縄の海兵隊は韓国に急いで行く必要はない。このことは屋良氏自身がこの本で述べていることである。(韓国は一瞬に北朝鮮を廃墟にしてしまう多くのミサイルを備えている)。

北朝鮮軍より韓国軍・米軍の連合軍のほうが軍事力ははるかに上だ。もし、北朝鮮が戦争をしかければ確実に北朝鮮軍は壊滅し、北朝鮮は崩壊する。自国が崩壊するような戦争を仕掛ける勇気は北朝鮮にはないだろう。屋良氏の想定する北朝鮮と韓国の本格的な戦争は考えられない。戦争が起こったとしても海兵隊は韓国に急いでいく必要はない。万が一急いで行かなければならない時はオスプレイで行くことができる。長崎の船に乗って韓国へ行く必要性はゼロである。屋良氏の想定は現実を無視した我田引水の理屈である。
長崎の船を利用して韓国に海兵隊が行くのは不便であるが、南方の方に海兵隊が行くには問題がない。韓国だけでなくアジアの南方の国々にも海兵隊が行くことを考えれば沖縄に海兵隊が駐留していることに屋良氏のいうほどの問題はない。
屋良氏は長崎に輸送船があるから海兵隊は九州に移動したほうがいいと述べているが、逆に輸送船が沖縄に常駐したほうがいいと考えることもできる。そうすると、沖縄に米軍基地がますます集中する。集中を避けるために輸送船は長崎に置いたかもしれない。


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Posted by ヒジャイ at 16:59│Comments(1)米軍基地
この記事へのコメント
なお、同書にて屋良氏は地政学を「時代遅れの学問」と扱き下ろしました。
イギリス人に謝れと言いたいです。
Posted by パラベラム9 at 2019年04月11日 20:48
 
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