てぃーだブログ › 沖縄・日本・アジア・世界 内なる民主主義 › 与那国町民は自衛隊基地の強化を望んでいる

2025年02月03日

与那国町民は自衛隊基地の強化を望んでいる

与那国町民は自衛隊基地の強化を望んでいる

 与那国には自衛隊基地強化に反対する議員や運動家が居る。山田和幸氏(72歳)たちである。山田氏は京都府立高校教諭を退職後、2017年に与那国島に移住した。おきなわ住民自治研究所の会員である。住民自治研究所は、全国の都道府県・地域に38地域研究所があり、約1万人の会員がいる。住民自治研究所は共産党系である。
 山田氏は自衛隊基地強化を南西諸島の軍事化、軍事要塞化と言い、与那国は米軍と自衛隊に囲われてしまって住民の生活が追いやられる事態になっているといって自衛隊基地強化に反対する運動を展開している。
 ウクキライナは軍事力が弱いからロシア軍が侵攻したのである。軍事力を強化すれば与那国が中国に侵攻されることはない。そのことを与那国の町民は知っている。だからだから、山田氏の主張に賛同する町民は少ない。町民が選んだ糸数町長は「できれば憲法9条2項を変え、交戦権を認めるよう改めてほしい」と主張するほどに中国への危機感が強い。糸数町長は「将来(日本が)中国の属国に甘んじるのか、台湾という日本の生命線を死守できるかという瀬戸際にある」とし、「国の平和を脅かす国家に対して、一戦を交える覚悟が全国民に問われているのではないか」と危機感を露わにしている。

 自衛隊基地の強化は島民の危機感をなくすためである。自衛隊、米軍の防衛は強固であり中国軍が台湾、与那国に侵攻することはない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
夜明けのコンビニエンス

闇が白けてくる頃に重い足取りで入ってくる
スナックの厚化粧の女たち。
ママさん六十二歳、ヒロさん六十歳、タケさん五十七歳。
「私たちは年増女だからね。朝まで商売しないと食べていくことができないのよ」
と、苦笑しながらママさんは言う。
「私もがんばるからあなたもがんばろうね」
「うん。明日もがんばろうね」
と、励ましあうのが三人の女たちの朝の口癖だ。
三人の厚化粧の女たちは家族の朝食に、
牛乳、おにぎり、弁当、パンなどを買い、
私に、「おにいさんもがんばってよ」と言って、
コンビニエンスを出て行く。

蟹股でよたよた歩きながら、
弁当、ハンバーグ、パン、お茶、ミネラルウォーターなどをかご一杯に入れる新垣さん。
「今日はやんばるの沖に行く。この年になると魚を釣るより、魚を釣らせる方が金になる」
と、御年七十三歳の元漁師の新垣さんは流暢なウチナー口で言いながら出て行く。
農民の栄吉さんはせっかちに入ってきて、
ロックアイスを抱えると床に落とす。
「ガシャ」 
氷がほぐれた袋を担いで、
「キャスター」
と言い、氷とタバコを買ってせっかちに出て行く。
キヨシおじいは孫のチヨちゃんと朝の散歩。 
コンビニでお菓子を買ってくれるから、 
チヨちゃんはおじいと散歩するのが大好き。 
ちょび髭の比嘉さんはおにぎりとお茶を買って、
公衆電話の側で食べるのが日課になっている。
「妻が入院していてねえ」
と言った比嘉さんの後ろ姿はさびしそう。

夜がすっかりと明けた頃には、
人々が忙しく入ってきて、
おにぎり、タバコ、缶コーヒー、パン、
牛乳、ペットボトル、ラーメン、お菓子、
チューインガム、アイスケーキなどが、
忙しくレジカウンターに置かれ、
袋に詰められて忙しく去って行く。

目をこする小学生、
早朝練習に行く中学生、
急ぎ足で入って来て、急ぎ足で出て行く働き盛りの
男たちや女たち。
ゆっくり入って来て、ゆっくり出て行く、
ゆったりした日々の白髪のじいさんや婆さん。

午前0時から朝八時までの深夜パート。
疲れ果てている朝に、
人々は目覚めて一日を始める。
「ああ、深夜パートは因果な仕事だ」と、
ふてくされていると、
中学一年生の由利香さんが、 
「おにぎりを暖めますか」と問うた私に、
微笑みながら、
「だいじょうぶです」
と言う。
朝の少女の微笑みからこぼれ出る、
「だいじょうぶです」は、
私のふてくされをすうっと消して、
さわやかな気持ちにしてくれる。
 
自動車で来る人 
オートバイで来る人
自転車で来る人
歩いて来る人
色々な年齢の香りと、
色々な人生の香りを、
振りまきながら、
人々は、
どこかからコンビニエンスにやって来て、
どこかへとコンビニエンスから去っていく。

ここは町はずれの、
夜明けのコンビニエンス。 
みんなみんな
一日一日を生きている。

・・・・・・・・・・・・

町の裏通り

どこにでもある町の裏通り
あの遠い日
俺とお前
銭湯の帰りに
いつも通った裏通り
若い日の俺とお前
手を握り
おかしくもない冗談に笑い
笑いながら身を寄せ合い
この裏通りを歩いた
「神田川」の歌の青春を生きていた
俺とお前
月日は流れ
お前の音信も途絶え
俺は独り
どこにでもある
この町の裏通りを
今日も
歩いている

・・・・・・・・・・・・・・・・

スーちゃん流れ歌

   
風に吹かれて 流されて
ついた所が コザの街
十字路 がじゅまる 飛行場
旅の空に 白い雲

人が行きます 人が来る
諸味のバス停 人眺め
タバコくゆらし 仲ノ町
おいらはおいらで 生きていく


夢を見ました 故郷の
幼いおれと スーちゃんが
神社の庭で かくれんぼ
柿の木の下 まあだだよ

春が過ぎて 夏が来て
秋が過ぎて 冬が来て
酒を飲み飲み コザの街
今の俺らの 住むところ

夢のまにまに 旅をして
旅のまにまに 歌うたい
歌のまにまに 空を見て
かわいい スーちゃんを
思い出す







Posted by ヒジャイ at 19:20│Comments(1)
この記事へのコメント
拝米主義者ヒジャイ。
与那国の糸数町長が「一戦を交える覚悟が全国民に問われている」と発言した心情はよく理解できる。台湾に近い与那国の首長としては、台湾有事が起きた時、与那国も戦火に巻き込まれるのではないかと不安になるのは当然のことだからだ。しかし何度も繰り返すが、我が国は米国の属国であり、有事となれば、半人前の自衛隊は米軍(占領軍)のいいように利用されるのではないか、という懸念が拭い去れない。
そのような日米関係のままで中国の脅威を過度に煽り立てるのは我が国を第二のウクライナにする危険がある。なぜなら米国は2014年のマイダンクーデターを仕掛けた時からロシアの脅威を煽り立て、ウクライナに軍事顧問団を送り込んでウクライナ軍を強化し、プーチン大統領を刺激してロシア軍の侵攻を呼び込む作戦を実行していたことを考えると、中国がロシア、台湾と日本がウクライナという構図が二重写しになって見えるのだ。仕掛け人はウクライナの時と同じ米国である。
台湾有事を過度に煽り立てているのは米国である。米国の属国である日本はその尻馬に乗って必要以上に中国の脅威を煽り立てる。日本のマスコミは米国のマスコミのコピペだから国民は真実から隔離される。中国の内政事情に詳しい遠藤誉さんによると、中国が台湾に軍事侵攻する可能性は極めて低い、中国は台湾の人々を内部から中国に魅き寄せて選挙で中国派を勝利させる戦略を立てている。
軍事侵攻があらゆる面で高くつくことを考えると、遠藤誉さんの指摘は説得力がある。台湾有事は世界中で戦争を仕掛けた米国のシナリオだと僕は見る。そのシナリオに乗るのは非常に危険だ。その意味で南西諸島への自衛隊基地建設は無意味である。
糸数町長を一戦やむなしと発言するところまで追い込んだのは、米国の戦争屋と対米追従の無能な我が政府、そして真実を報道しないマスコミである。米軍(占領軍)が駐留している間は自衛隊は無理に動かない方が良いのだ。
「自衛隊基地の強化は島民の危機感をなくすためである。自衛隊、米軍の防衛は強固であり中国軍が台湾、与那国に侵攻することはない。」
と君は書いているが、あまりにも滑稽な理屈だ。中国軍が台湾、与那国に侵攻することがなければ、なぜ与那国に自衛隊基地を建設する必要がある? 島民の危機感をなくすため? ただそれだけのために軍事基地を置くのか。実にアホらしい。
米軍(占領軍)が駐留している間は中国軍が台湾、与那国に侵攻することはない、それだけで良いではないか。
ヒジャイよ、僕に何度も叩かれて反論もできず(せず)、もう政治的発言はしたくないというのが君の本音ではないのか?
今日のブログに詩を載せているところを見ると、文学活動に没頭したいというのが君の本音ではないのか?
アメリカのプロパガンダに完璧に洗脳された人間の政治的発言は、時の経過とともに正当性を失う運命にある。トランプ大統領の登場、ウクライナ戦争でのロシアの勝利でその傾向はますます強まるだろう。今、歴史は大きな転換点を迎えているのだ。
君の詩は負け犬の遠吠えのように聞こえて仕方ないのだが。 
Posted by 金城武男 at 2025年02月04日 13:45
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。