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2025年03月05日

民主主義トランプと独裁主義プーチンがウクライナ戦争で接触 どうなるか

民主主義トランプと独裁主義プーチンがウクライナ戦争で接触 どうなるか

 2月28日に行われたトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談が、決裂した。トランプ氏はロシアのウクライナ侵略をめぐり、戦況が不利だとして「両者痛み分け」の論理でゼレンスキー氏に強く妥協を迫った。しかし、ゼレンスキー大統領は武力によって領土を奪うなどの行為を禁じた国連憲章の原則を破り、ウクライナに侵攻したのはロシアであると主張。にもかかわらずトランプ大統領は、攻め込まれ、領土も奪われた被害者であるウクライナに対し、戦いの分が悪いから、これまでの被害はあきらめろと言っていると主張した。トランプ氏とゼレンスキー氏の対談は決裂した。
 対談が決裂し、トランプ大統領、プーチン大統領、そして、ドイツ、イタリアなどのEU首脳がウクライナ戦争への主張が活発化している。これからどのような展開になるのか。停戦が実現するのかしないのか。停戦するならどのような条件になるのか・・・メディアのウクライナ戦争への関心は高く、盛んに報道している。メディアがほとんど報道しないことがある。それはプーチン政権が独裁であることである。プーチン政権は反プーチンの政治家や起業家を徹底して排除している。暗殺もやっている。これほどまでに排除に徹底している政権はプーチン政権だけである。ところがプーチン独裁のひどさを報道するメディアが存在しない。ほとんどのメディアはロシアがプーチン独裁の国家であることに関心がない。トランプ大統領はプーチン独裁に気づいていない。
トランプ大統領はゼレンスキー大統領が任期が切れたのに選挙をしないで大統領の地位にいることを「選挙なき独裁者」と非難した。トランプ大統領からみればゼレンスキーは選挙をしていないから独裁者であり、プーチン氏は去年大統領選挙をして当選したから民主的な大統領であるのだ。トランプ大統領の判断は正しくない。ウクライナで大統領選挙がなかったのはロシアに侵攻されたために大統領選挙を実施するのが困難だった特殊な状況があったからだ。特殊事情をトランプ大統領は理解していない。それに、確かにプーチン氏は大統領選挙で当選した。しかし、プーチン氏が当選したのは絶対に当選するという裏の仕掛けがあったからだ。トランプ大統領はそのことを知らない。
 トランプ大統領のプーチン、ゼレンスキー大統領への認識の違いを知った時、米国は封建社会がなかったことに気がついた。米国は日本やヨーロッパなどほとんどの国にあった封建時代がなかったのだ。米国には日本の武士やヨーロッパの貴族が存在しなかった。だから、封建時代のような支配階級による独裁国家はなかった。

 私は時代劇や西部劇なとのアクション映画が好きだった。武士は刀で戦い、カーボーイは拳銃で戦うアクション映画がおもしろかった。テレビのローハイドという西部劇は毎週見ていた。見ているうちに武士とカーボーイは違うことに気が付いた。武士は戦争で戦う人間であるがカーボーイは違った。馬を運ぶ労働者なのだ。日本の武士が米国のカーボーイと思っていたがそうではなかった。米国には支配階級に属する武士は存在していなかった。原因は米国は封建社会がなかったからだ。米国には江戸時代はなかった。米国は四民平等の明治から始まっていたのだ。時代劇と西部劇を見ているうちにそういうことに気が付いた。

イギリス国内での宗教弾圧から逃れたキリスト教徒が、メイフラワー号に乗り、アメリカ大陸に着いたのが1620年である。 その後、多くのイギリス人が移住して植民地を建設し、ボストンなどの町を作た。 そして1776年、イギリスの植民地から、東部13州が独立し、アメリカ合衆国が誕生した。アメリカは植民地を解放した人たちが設立したのだ。だから、封建時代のような支配者が存在しない。平等な社会から出発したのがアメリカである。米国には江戸時代までの身分制度がある封建社会がないのだ。

ロシアは米国と違う。ロシアは日本やヨーロッパと同じように封建社会があった。最後の封建社会がロマノフ長である。1917年に2月革命が起こりロマノフ朝の帝政を倒した。つまり、ロシア革命で倒したのは封建国家であって米国、日本のような経済は資本主義、政治は代議制の民主主義国家ではない。
ロシア革命で設立したのはレーニン・マルクス主義の社会主義国家といわれている。そして、社会主義は資本主義の次の社会であると言われている。であるならばロシアは資本主義を倒した国家であるはずである。しかし、ロシアは資本主義を倒したのではない。ロシアが倒したのは封建主義である。
ロシア革命は明治維新が江戸幕府を倒したのと同じである。封建国家を倒したのである。ロシアは革命後に勢力争いがあり 亡命先から帰国したレーニンはボリシェヴィキを指導した。十月に、四月テーゼを発表して「すべての権力をソヴィエトに」という路線を打ち出した。レーニンのボリシェヴィキがケレンスキーの臨時政府を倒して政権を握った。それを十月革命という。十月革命は革命ではない。政権争いである。ロマノフ朝の帝政を倒した二月革命だけが革命である。革命は体制を変革することである。二月革命ですでに封建体制を倒して体制を変革していた。封建体制を倒した後の政権争いが十月革命で十月革命は革命ではない。
レーニンは選挙を否定し、共産党一党独裁国家を設立した。

社会主義は資本主義の次の社会であるという。であるならば米国や日本、EUのような資本主義体制を倒した後にやってくるべきである。ところがロシア革命が倒したのは封建社会のロマノフ朝帝政であった。資本主義体制ではなかった。資本主義体制を倒して樹立するのが社会主義体制でなければならない。だから、ロシア革命は本当の社会主義革命ではない。
日本共産党は資本主義体制を倒して社会主義国家樹立を目指している。ところが共産党支持者は減り続けてとても少ない。共産党が社会主義国家を樹立することは不可能である。資本主義社会の次に社会主義社会になるというのは間違っている。レーニンが国家権力を握るためにつくったまやかしの理論である。
レーニンは選挙をすれば資本主義の政治家も入ってくるということで純粋な共産主義政治家だけが政権を握るために共産党一党独裁の国家を樹立した。しかし、国家が樹立すると主導権争いが中心になり、醜い権力争いになっていったというのが真実である。国民の選挙を無視した権力争いを繰り返したのがソビエト連邦の実態である。

ソ連は1991年に崩壊する。原因は経済の破綻が原因であった。戦争に負けたのはなく、反政府運動に倒されたのでもない。国家を維持することもできないくらいに経済が破綻したのである。ソ連は貧困状態に陥っていたのである。貧しさは反政府運動になる。反政府運動のほとんどは貧困が原因である。ところがソ連では国が崩壊するほどに貧困状態であったのに、ソ連国民の反政府運動が起こらなかった。二月革命のように政府と国民の闘いが展開されたはずなのに反政府運動は起こらなかったのだ。なぜ、反政府運動は起こらなかったのか。原因は徹底して反政府運動を弾圧したからである。政府の弾圧があったからソ連では市民運動は起こらなかったのである。
ソ連は一党独裁である。共産党に反対する者は政治家であろうと国民であろうと徹底して弾圧した。弾圧することによって共産党独裁国家安定したのである。徹底して弾圧する組織がKGBであった。KGBは暗殺もやった。
プーチン大統領はソ連時代のKGB(国家保安委員会)出身である。KGBの後継組織であるFSB(連邦保安局)の長官であった。長官だったプーチン氏が大統領になったのだFSBはプーチン大統領が思うがままにコントロールされているのである。
プーチン氏が大統領になってからは反プーチンを暗殺、刑務所送りなどを徹底してやり、プーチン独裁のロシアにしたのである。

裏のプーチンを知らないトランプ大統領である。

ふと頭に浮かんだ。プーチン大統領の本当の狙いはウクライナを領土することだけではないのではないか。別の狙いもあってウクライナに侵攻したのではないか。別の狙いとはロシアに進出した外国企業をロシアから撤退させることである。
プーチン大統領はロシアの政治、経済を完全支配してきた。しかし、支配できない存在がある。それは外国の企業である。外国の企業のトップを暗殺すれば国際問題になる。プーチン大統領は非難されるだろう。企業の独裁支配は外国企業にはできない。外国企業がどんどん増えていけばフーチン流の企業支配が難しくなる。外国企業の増加はプーチン独裁にとって避けなくてはならない。ウクライナ侵攻すればウクライナよりの米国、EUなどの外国企業はロシアから撤退するとプーチン大統領は考えたはずである。だから、外国企業を排除する狙いもウクライナ侵攻にはあったはずである。

ロシアがウクライナ侵攻をすると外国企業はどんどんロシアから退去した。あっというまに300余の企業がロシアから退去した。退去した外国企業のほとんどはロシア企業が受け継いだ。

ロシアのウクライナ侵攻はウクライナ領土を奪うだけでの目的ではなかったはずだ。どんどん増えていくロシアの外国企業を退去させるためでもあったのだ。プーチン大統領の狙いは成功し、ほとんどの外国企業は退去した。退去した外国企業をロシアの企業が引き継ぎ、経済はそのまま維持している。ウクライナ侵攻はロシアのプーチン独裁を維持させているのである。

ロシアが侵略しているウクライナでの戦争を巡りトランプ大統領は「今すぐ和解し、ばかげた戦争をやめろ」と停戦を呼び掛けた。ウクライナ戦争で直接プーチン大統領に介入したのはトランプ大統領が初めてである。ウクライナ戦争への介入はプーチン独裁支配にどのように影響するか。
メディアはウクライナが完全に窮地に立たされていると思っている、そうだろうか。トランプ大統領によってプーチン独裁が壊される可能性もある。



Posted by ヒジャイ at 20:26│Comments(1)
この記事へのコメント
拝米主義のエセ保守ヒジャイ。
「裏のプーチンを知らないトランプ大統領である。」と君は書いている。
この文章にはプーチンのことなら自分の方がトランプ大統領よりよく知っている、というニュアンスが込められているようだ。
いかにも自惚れの強い短絡的思考癖のある君らしい言い方だ。多少とも常識のある人間なら決して口にしないことを平気で言う。君の政治的センスのなさにはただただ呆れるしかない。
当然のことながら、トランプ大統領は君の100倍いや1000倍以上も、プーチン氏については詳しいはずである。世界トップのアメリカの権力者ともなれば、各国首脳に関する秘密情報を詳細に知ることができる。プーチン氏に関する全情報をCIAは握っているはずで、トランプ大統領はそれを見ることができる。当然、プーチン氏が過去において政敵を粛清してきた事実も、君が知っている以上に詳しく、そして膨大な情報を精査して正確に把握しているはずである。
「裏のプーチンを知らない」どころか、君の1000倍以上のことを知った上でトランプ大統領はプーチン大統領を高く評価し、和平交渉を進めようとしているのだ。真の権力者とはそう言うものだろう。独裁か民主かだけで判断しようとする君のような薄っぺらい思考では到底理解できない世界だ。さらにもっと呆れることがある。
ウクライナ侵攻した理由の一つに、米国、EUなどの外国企業を排除する狙いがあったのではないかと疑っている点だ。とんでもない言いがかりだが、ここまで妄想が働くと言うことは、君のプーチン嫌いが深刻の域に達していることの証だ。しかしヒジャイよ、今のロシアはかつてのソ連ではないことを知らないのか。共産党一党独裁から権威主義的民主国家に変貌したことを認めたくないのか?
共産党一党独裁の失敗から学び、ロシアの国民性に根差した権威主義的民主国家に生まれ変わった今のロシアを率いるプーチン大統領がいかに優れた政治家であるか、ロシアゲートという事件を共に経験して乗り越えたトランプ大統領はよく理解している。
君の貧弱な想像力を超えたところでトランプ大統領とプーチン大統領が協力してウクライナ戦争は終息に向かうだろう。
Posted by 金城武男 at 2025年03月06日 01:06
 
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