2016年12月24日
翁長知事の「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」参加は沖縄政治にとっていいことである









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翁長知事の「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」参加は沖縄政治にとっていいことである
翁長雄志知事は22日、米軍北部訓練場の過半返還を記念する式典には参加しなかった。記念式典は政府の主催する式典である。いわゆる公的な式典である。選挙で選ばれた知事や市町村長等の公的立場にあるならば式典に招待されれば出席するのは当然である。しかし、翁長知事は出席しなかった。出席しなかった理由はオスプレイが東村高江に近い着陸帯で運用されるのに反対であるからだ。記念式典に参加しなかった翁長知事は「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」に参加した。
翁長知事が記念式典に参加しないで「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」に参加したのはこれからの沖縄政治にとってはいいことである。
翁長知事は保守政治家の父を持ち、兄も保守政治家であり、翁長知事も沖縄自民党員であった。自民党ではリーダーであった。だから翁長知事への保守派の支持が高かった。沖縄知事選では「沖縄アイデンティティ」を掲げ、革新と保守の支持を集めて圧勝した。翁長知事は革新と保守両方の支持を得る方法で知事選に勝利したのである。だから翁長知事は革新か保守のどちらかの支持を失えば次の選挙で再選される可能性を失う。
翁長知事は22日に記念式典を欠席して「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」に出席した。記念式典は政府主催である。「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」を主催したのはオール沖縄会議であるが、オール沖縄会議は私的な政治集団である。オール沖縄といってもそれはグループの名称であって本当の意味のオール沖縄ではない。代表は高里鈴代であるが、彼女は県民に選ばれていないし、オール沖縄の会員に選ばれたのでもない。そもそもオール沖縄は会員による団体ではない。高里鈴代はオール沖縄会議をつくった少数の活動家が選んだだけである。
「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」は政治イデオロギーの強い集会である。
○オスプレイの撤去。
○普天間基地の閉鎖・撤去。
○辺野古新基地建設断念。
○基地がある限り、闘い続ける。
緊急抗議集会の主張の根底にあるのは米軍基地撤去である。オスプレイや普天間飛行場を撤去すればいいということではない。沖縄からすべての米軍基地を撤去するのを目標にしている。
「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」の主張の根元は共産党の日米安保廃棄・米軍基地撤去イデオローギーにある。
翁長知事が記念式典を欠席して緊急抗議集会に参加したということは日米安保廃棄・米軍基地撤去イデオローギーの共産党と一緒に政治活動をしていくことを宣言したことに等しい。
翁長知事は保守から離れ左翼になったのである。
知事選挙の時、共産党が翁長知事と共闘したのは共産党を中心とした革新の単独候補を立てても当選する見込みがなかったからである。革新の知事は太田元知事が最後であり、その後は稲嶺知事2期8年、仲井眞知事2期8年と16年間も自民党政権が続いた。それは革新の衰退を意味する。
革新の単独では知事選挙に勝てそうになかったから革新は保守の翁長氏と共闘したのである。革新を主導したのは共産党である。
翁長知事はオスプレイの飛行再開を批判し、「政府は沖縄県民を日本国民とみていない」と述べ、政府と対決姿勢を打ちだした。
県幹部は「知事は行政長の立場から政治家、翁長雄志に軸足を移すということだ」と述べている。そして、今回の抗議集会参加がその「皮切り」であるという。翁長知事は行政の長であることを捨て政治活動家になり、政治活動のために行政の長の立場を利用していくと県幹部は宣言したのである。翁長知事は左翼活動家になったに等しい。
翁長知事が記念式典に参加しないで緊急講義集会に参加したのは左翼宣言をしたことであり共産党流政治活動をすることを宣言したことになる。
翁長知事は「イデオロギーは腹八分腹六分にして分沖縄アイデンティティで」という県民だましを続けてきたが、「沖縄アイデンティティ」は実は「沖縄左翼アイデンティティ」であることが。はっきりした。
翁長知事はオスプレイの飛行再開を批判し、「政府は沖縄県民を日本国民とみていない」と政府を厳しく批判し対決姿勢を打ちだした。抗議集会への参加を決めたのは知事自身だという。
政府は知事をはじめ沖縄県庁の9人の方に返還式への案内を出したが、翁長知事だけでなく全員が欠席した。普通なら儀礼的に何人かは出席する。しかし、一人も参加しなかったのだ。これは明らかに政府への宣戦布告である。
翁長知事が「沖縄アイデンティティ」から「沖縄左翼アイデンティティ」に変わったきっかけは10月に知事公舎で菅義偉官房長官と会談した時に年内の北部訓練場返還について翁長知事は「それは非常に良かった」と喜び、記者会見では「歓迎する」と言ったが、革新政党から突き上げを食って二日後には「歓迎」を取り消したことである。
県庁はすでに共産党主導の革新政治の牙城になっている。翁長知事は共産党政治にがんじがらめされている。それが明らかになったのが「歓迎取り消し」である。その時に翁長知事は県庁が共産党の砦になっていて翁長流の政治はできないことを思い知らされたのだろう。だから、政府の記念式典には出席しないで臨時抗議集会に参加し、政府に宣戦布告をしたのである。
沖縄県議会は22日、与党が提案した米軍のオスプレイ墜落事故に抗議し配備撤回などを求める抗議決議、意見書を賛成多数で可決したが中立会派の公明、維新は退席して与党案に賛成しなかった。それは保守の翁長知事離れを意味する。
ヘリパッドが安部海岸に不時着したことで反オスプレイ運動が高まっているが、それだけが沖縄の政治ではない。米軍基地問題は政治の一部であってすべてではない。革新の支持が減り、単独で立候補を立てることができなくなった最大の原因は革新が経済など政治全体に取り組まないで反米軍基地運動だけに取り組んできたからだ。
今までの翁長知事は辺野古移設阻止に狂奔してきた。しかし、埋め立て承認取り消しの裁判で、取り消しは違法であると最高裁で敗北した。敗北した翁長知事は反省をしないでこれからも辺野古移設阻止に全力を尽くすと宣言し、オスプレイ配備反対運動に狂奔することを宣言した。それは共産党主導の革新と一体化したことを意味する。翁長知事の保守の支持は減り続けるだろう。
だから、翁長知事が記念式典に出席しないで臨時抗議集会に参加したことは沖縄政治にはいいことなのである。
Posted by ヒジャイ at 11:49│Comments(0)
│議会制民主主義に唾する翁長知事