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2018年09月02日

謝花副知事の「承認撤回」は「宝刀」ではない「屑刀」だ



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謝花副知事の「承認撤回」は「宝刀」ではない「屑刀」だ
 たけみつは漢字で書くと竹光である。竹刀ではない。「宝刀」に対して竹刀だったらいいが竹光となると竹の光となりかぐや姫の竹をイメージする。竹光は視覚的に刀のイメージにはならないので「宝刀」の対義語として竹光と書くのに抵抗があった。宝の対義語を探したら屑であったので屑刀にした。屑の音読みはセツである。だから屑刀はセットウと読むことになるだろう。

 8月31日の琉球新報に、「辺野古承認撤回 県、阻止へ「宝刀」 国対抗策、時期焦点に 県民感情の刺激懸念」という記事が載っていたが、承認撤回は「宝刀」とは言えないだろう。
そのことについて書く前に「辺野古承認撤回」というのは間違っていることを指摘しておきたい。承認撤回したのは埋め立て承認を撤回したのであって辺野古飛行場建設を撤回したのではない。
 県知事には辺野古飛行場建設を撤回する権限はない。埋め立てを公有水面埋立法に則って承認撤回する権限はある。謝花副知事が承認撤回したのは公有水面埋立法に違反しているというので承認撤回をした。だから「辺野古承認撤回」は間違っている。正しくは「埋め立て承認撤回」である。

 辺野古移設反対派は新報が指摘しているように承認撤回を「宝刀」に見えるだろう。承認撤回をしたら国は埋め立て工事を全て中止しなければならないし、実際に工事を停止した。
 キャンブ・シュワブの移設反対派大城悟沖縄平和運動センター事務局長は、
「撤回により国は工事ができなくなった」
と演説した。それは事実である。
集会参加者は待ち望んだ「承認撤回」に手をたたき、指笛を鳴らして祝ったという。ガンバロー三唱では、互いにつないだ手を高々と突き上げたようである。
承認撤回は「宝刀」のようである。
県は承認撤回という「宝刀」の法刀を抜いて国に一太刀を浴びせた。この一太刀で国は埋め立て工事を中止しなければならなかった。だが致命傷ではない。軽傷である。
国にも法刀はある。まだ抜いていないだけだ。国が法刀を抜けば県の法刀は「宝刀」ではなく「屑刀」であることが明らかになっていくだろう。時間はかかるが。

、キャンプ・シュワブゲートでは、恩納村から参加した大城勝泰さん(74)は「翁長知事が新基地反対の県民の思いを背負って撤回の道筋を作った。今度は私たちが引き継ぐ番だ」と語り、大城悟沖縄平和運動センター事務局長も、承認撤回で工事が止まったので「ゲート前のフェンスをすぐに撤去しろ」と言い放った。ゲート前に集まった反対派は辺野古飛行場建設阻止実現の方向へ動き出したと思っているようである。それは勘違いである。
ゲート前の反対派は承認撤回で工事がストップした延長線上に国の辺野古飛行場建設破綻を想定しているが、国の最初の法刀は承認撤回の執行停止を裁判所に申請することである。申請すれば約一カ月では国の申請が認められ工事は再開される。
国の第二の法刀は承認撤回の根拠は無効であるという訴訟を起こすことである。結果は翁長知事の承認取り消しと同じように承認撤回は違法であると最高裁は判決を下すだろう。
裁判では承認撤回は翁長知事がやった承認取り消しと同じように負けることを謝花副知事は知っているはずである。他の連中も知っている。負けると知りながら承認撤回をやった理由は玉城デニー氏に知事選で有利に展開させたいからである。

1、注意事項に基づく事前協議を行わずに工事を開始したという違法行為があり、行政指導を重ねても是正しない。
2、軟弱地盤、活断層、高さ制限および返還条件などの問題が承認後に判明した。
3、承認後に策定したサンゴやジュゴンなどの環境保全対策問題があり環境保全上の支障が生じることは明らか。

謝花副知事はこのような違法性が認められたと述べ、
「違法状態を放置できないとの行政の原理の観点から、承認取り消しが相当であると判断した」
と説明した。
謝花副知事の承認撤回には問題が2点ある。1点はそのような理由で承認撤回できるかという点である。裁判になったら、承認撤回をするのではなく国との交渉をもっと積み重ねるべきであると裁判官は指摘するだろう。2点目は謝花副知事が述べた1,2,3が事実であるかである。この2点は、この4年間の翁長知事県政を見ていれば承認撤回は成り立たないことが分かる。まあ、このことは裁判ではっきりすることだろう。

裁判になれば負けることをわかっていながらなぜ承認撤回をするのか。理由は一つである。玉城デニー氏を知事選で勝たすためである。
辺野古移設阻止が左翼の悲願である。9月30日の県知事選で玉城デニー氏が負けてしまうと一気に辺野古移設阻止運動はしぼんでしまう。今までのような阻止運動を維持するためには翁長知事の代わりに玉城デニー氏を県知事にさせなければならない。どうしても玉城デニー当選を勝ち取りたい左翼である。

謝花副知事が承認撤回をしたのは知事選で玉城デニー氏を勝利させるのが目的である。
謝花副知事は「撤回処分はあくまで行政手続きだ」と言いながら、承認撤回をしたことで、
「辺野古に新基地を造らせないという翁長雄志知事の強く、熱い思いをしっかりと受け止めた」
と強調し、
「名護市辺野古新基地建設阻止の実現に向け、今後とも全力で対応していく」
と力を込めた。承認撤回をした理由は、「翁長知事の遺志を受け継ぐ」「辺野古新基地建設阻止」を主張する玉城デニー氏と同じであり、知事候補デニー氏を後押しする発言である。

 翁長知事の遺志か「辺野古飛行場建設阻止」であり。承認撤回であることを左翼は強調し、翁長知事の遺志の後継者として玉城デニー氏を選んだ。承認撤回も県知事選前にやった。県知事選では翁長知事の遺志を引き継いで県が承認撤回をしたことを県民に訴え、県民の感心を翁長知事の遺志と辺野古移設問題に集中させていくだろう。
 「翁長知事の遺志」に頼らなければ知事選に勝つことができないのが左翼であり、左翼に推薦された玉城デニー氏である。
32人が激戦 名護市議選告示
 沖縄タイムスは名護市議選は辺野古移設が争点になると指摘しているが、名護市の議員が辺野古移設に賛成しても反対しても辺野古移設に影響することは全然ない。
現在は辺野古移設反対派が過半数を占めている。ただ過半数を占めていても辺野古移設工事に影響を与えることはできなかった。名護市議会は法的な権限がないからだ。
辺野古反対派の影響を受けるのは辺野古移設ではなく渡具知名護市長である。市長の政策に反対派はことごとく反対して市長の政治を邪魔する。島袋市長のためには保守が過半数を占める必要がある。名護市議選は辺野古移設問題とは本当は関係がない。知事選には影響するかもしれないが。


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Posted by ヒジャイ at 15:32│Comments(0)沖縄知事
 
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