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2022年12月23日

絶対に大きなうねりにならない老人たちの新たな運動

絶対に大きなうねりにならない老人たちの新たな運動

安保関連3文書の閣議決定とミサイル配備で、沖縄が軍事対立の最前線となる懸念が高まるとして、反対する全県組織の立ち上げを目指した集会が21日、那覇市の教育福祉会館で開かれた。山城博治共同代表は戦争に反対する全県組織の結成を提案した。参加者たちは「全県的に大きなうねりをつくる必要がある」と賛同した。
キャンプ・シュワブの座り込み運動に見られるように大きなうねりをつくれる能力を彼らは失っている。失っていることを認める発言があった。
「会合に若い世代が参加していない」
である。シュワブの座り込みは老人がほとんどである。彼らは75年前の沖縄戦の悲惨さだけを理由に米軍基地建設に反対して座り込みをしている。老人のこだわりを若者におしつけるだけでは若者を参加させることはできない。「抑止は必要だ」という意見が県民にあることを知りながら抑止の必要性を理解しないのが彼らである。若者に賛同されない老人たちの運動が全県的に大きなうねりになることはない。

 沖縄戦前年の10・10空襲や翌年の地上戦を経験した「9・29県民大会決議を実現させる会」会員の玉寄哲永さんは、「沖縄戦の惨状を見れば軍備強化は抑止にならない」と強調したという。体験絶対主義である。
 沖縄戦になった原因は日本の軍事力が米国の軍事力に劣っていたからである。もし、日本の軍事力が勝っていたら米軍を撃退し沖縄戦にはならなかった。それに敗戦が必死となっても日本軍が政権を握っている日本は降伏しなかった。もし、米軍がフィリピン、台湾を制圧していた時に敗北を宣言していたら沖縄戦はならなかった。このことは高校生の授業で教わったことである。そんなことを知らないで沖縄戦で体験したことを絶対視しているのがこの会合に集まった老人たちである。彼らは現在起こっているウクライナ戦争に目を向けることはない。70年以上も前の沖縄戦だけに目を向けている。若者は70年以上も前の沖縄戦だけでなく、ウクライナ戦争にも目を向けている。ロシアがウクライナに侵攻したのは数日でウクライナを陥落させることができると思っていたからだ。ウクライナの軍事力は非常に弱いと見たから侵攻したのである。もし、ウクライナの軍事が強いと思えば侵攻しなかったはずである。このことは何度も報道されているから多くの若者は知っている。だから、「抑止は必要」と思うのだ。沖縄戦の悲惨な体験だけにこだわっている老人たちの運動が全県的になることはない。


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