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2012年02月12日

普天間の子ではなく、あなたたちが動物以下だ

普天間の子ではなく、あなたたちが動物以下だ



私たちはコウモリ以下ですか」と、あなたたちは問う。そう、あなたたちはコウモリ以下だ。コウモリは危険な場所から子どもをつれて逃げ、安全な場所に行く。しかし、あなたたちはわざわざ危険な場所である普天間基地の隣に子どもたちの学校をつくった。普天間第二小学校をつくったのは1969年だ。1969年の普天間は黙認耕作地だった軍用地が解放されたので空き地が多かった。空き地が多いので沖縄国際大学もつくった。

空き地が多かったから普天間基地から離れた場所に普天間第二小学校をつくることができた。それなのにあなたたちは、1968年に嘉手納飛行場にB52重爆撃機が落ち、県民が恐怖におののき、戦後沖縄で最高に反基地運動が盛り上がっているときに、あろうことか普天間基地の金網沿いに普天間第二小学校をつくったのだ。
ベトナム戦争は激しくなり、普天間飛行場の危険性は今の比ではなかった。そんなときにあなたたちは普天間第二小学校をつくったのだ。
子どもを危険から守り、安全な場所に住まわせるのがあらゆる動物の親の本能だ。それなのにあなたたちは平気でもっとも危険地帯である普天間基地の金網沿いに普天間第二小学校をつくった。
「私たちはコウモリ以下ですか」とあなたたちが問うのなら、はっきりと答えよう。「そうです、あなたたちは子どもの人権を平気で踏みにじるコウモリ以下の人間です」

「世界一劣悪な教育環境」の小学校を自分たちでつくっていながら、「第二小は世界一劣悪な環境」だと普天間第二小学校のいきさつを知らない善良な人たちに悲劇のヒーローを演じる。
「日本が日本憲法を踏みにじっているようにしか見えない」ともっともらしいことを言う。

普天間第二小学校の移転には国も米軍も大賛成だ。米軍は移転場所を提供し、国は移転費用を出すといった。しかし、あなたたちだけは普天間第二小学校の移転に難癖をつけて反対したし、反対している。
「小学校を移転するのは間違っている。普天間基地が撤去するべきだ」と怒りのこぶしをあげて、小学校の移転をがんとして受け入れないあなたたち。子どもたちを安全な場所に移転させるよりも、実現不可能な普天間基地の県外移設、国外移設を主張もするあなたたち。

普天間飛行場にオスプレイが配備されることになっても小学校を移転する気は全然ないあなたたちは、「貴重なコウモリは大事だけど、子どもの未来はもっと大切、この差はおかしい」と訴える。そう、子どもの将来は大事だ。辺野古移設をしなければ普天間飛行場は最低10年は固定するだろう。だから、一日も早く普天間第二小学校を移転させるべきだ。

しかし、あなたたちの朽ちから「移転」という言葉の「こ」の一言さえ出てこない。普天間第二小学校を全然移転する気がないのに、「今までここに墜落していないことは、ただ幸運なだけ、子どもの無邪気な顔を見ているとつらいです」と嘆いてみせる。「今までここに墜落していないことは、ただ幸運なだけ」と思っているのなら。なぜ、一日も早い移転を訴えないのだ。「子どもの無邪気な顔を見ているとつらいです」と感じるのなら、なぜ安全な場所に普天間第二小学校を移転してくれるように訴えないのだ。

あなたたちは誰ひとりとして普天間第二小学校の移転を口にしない。自民党系の市長立候補者も革新系の市長立候補者も普天間基地の危険性を訴え、実現するはずのない県外移転とか国外移転を主張し、普天間を安全な市にするなどと言っている。しかし、世界一危険な普天間第二小学校の安全場所への移転を二人とも一言もいわない。普天間第二小学校を移転するのを公約にすると宜野湾市民に嫌われて落選するのですか。

政府は普天間基地を辺野古に移設しようとしているのに、あなたたちは辺野古移設に反対している。普天間基地の辺野古移設に反対し、普天間基地の辺野古への移転を阻止しながら、「これを容認する日本政府が情けなさすぎる」とわけがわからないことを言う。
普天間基地の辺野古移転に反対し、普天間第二小学校の移転に反対し続けながら普天間基地は世界一危険であると訴え、普天間第二小学校の悲惨な現状を訴えていることにあなたたちは矛盾を感じないのだろうか。

昔は、普天間基地の周辺は畑地が多かった。畑地は家を建てることができない。宜野湾市役所は畑地を宅地に変更して、普天間基地の周辺にどんどん建物をつくらした。普天間基地の周辺を密集地にして、普天間機知の周辺が密集地になったのを米軍の性にするのだから、普天間基地は世界一危険であると訴え、普天間第二小学校の悲惨な現状を世間に訴えていることに矛盾を感じないのだろう。

黙認耕作地だった普天間基地の周辺を開放させて、どんどん建物をつくらし、普天間第二小学校を普天間基地の金網沿いにつくり、世界一危険な市をつくったあなたたちは宜野湾市を「世界一危険な市」であると世間にアピールする。普天間第二小学校の移転を拒否し、普天間基地の辺野古への移転に反対するあなたたちは、「わたしたちはコウモリ以下ですか」と問う。その問いに答えよう。そうです、あなたたちは子どもの人権を踏みにじっているコウモリ以下の人間です。


日米の落差ではなく、宜野湾市と米の落差であるのに、日米の落差だと絶句するあなたたちに絶句してしまう。

普天間の子が動物以下ではない。あなたたちが動物以下だ。




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